Apr 16, 2009
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[東京 15日 ロイター] 東京外為市場正午のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点と比べ若干ドル高の76円後半。夏季休暇で本邦実需勢の参加が細る中、リスク回避ムードの後退を背景に、海外短期筋によるドル/円、クロス円の買い戻しが目立った。
スイス国立銀行(中央銀行、SNB)がユーロ/スイスフランの相場について下限の設定を検討しているとのスイス地元紙の報道を受け、ドル/スイスフラン、ユーロ/スイスフランがショート・カバーで続伸。ドル/スイスフランの上昇がドル/円の下値を支えた、との指摘も出ていた。
ドルは朝方の安値76.79円付近から77.10円まで上値を伸ばした。ユーロ/円も109.53円付近から110.27円まで上昇した。豪ドル/円は79円半ばの安値から一時80円前半まで上昇した。「世界的に株価が戻ったので、リスクオンということで、豪ドル/円などをいったん買い戻す動きが出ている」(ファンド・マネージャー)という。
政府は15日の閣議で、今後の政策運営方針を定めた「政策推進の全体像」をまとめた。
その中で、震災復興の着実な推進には金融資本市場・為替の安定が重要との認識を示し、為替の過度な変動は経済・金融安定に悪影響を与えるため、必要なら断固たる措置をとる、としている。為替市場の反応は限定的だった。
<スイスフラン>
ドル/スイスは0.7792スイスフラン付近の安値から一時0.7916スイスフランまで大幅続伸。ユーロ/スイスフランは1.1100スイスフランから1.1325スイスフラン付近まで急伸した。
スイスのソンタング・ツァイトゥング紙は14日、SNBがユーロ/スイスフラン相場について下限の設定を検討しており、あらゆる手段を通じてその水準を守る方針だと伝えた。スイスフラン相場の上昇に歯止めをかけることが狙いだという。
「目標を設定したところで、長期的にみて目標が維持できるかどうか分からないが、ドル/スイスフランはこのところ2、3日で1000ポイント売られるという無茶な状況が続いたので、この日は買い戻し(ドル買い/スイスフラン売り)が優勢となっている」(外銀)という。
同紙によると、内部関係者は、SNBがスイスフラン相場について具体的な目標を設定し、必要な場合には市場で介入すると予想している。 目標水準は1ユーロ=1.10スイスフランを若干上回る水準に設定し、SNBはそれを徐々に引き上げる可能性があるという。 同紙によると、スイス政府は17日の会合でこの措置を支持し、スイス経済の健全性のために必要な措置であると認める考え。 さらに、政府は対ユーロでのスイスフラン相場急伸がスイス経済にもたらす悪影響を食い止めるため、さまざまな措置を検討する見通し。それらの措置には、ホスピタリティ業界に対する付加価値税の引き下げや、輸出セクター支援策などが含まれると伝えられている。
SNBはこれまでのところ、スポット市場でのスイスフラン売り介入を手控えている。SNBが2009年―2010年に実施したスイスフラン売り介入は効果が上がらず、大きな為替差損を計上し、中銀総裁が辞任する結果を招いた。
<豪ドル>
豪ドルは前週、株価の乱高下とリスク回避の広がりから急落し、投機筋や個人投資家もロング・ポジションの圧縮を余儀なくされ、対ドルでパリティを割り込む場面も見られた。しかし、豪ドルはこの日、再び堅調な足取りを見せた。
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の取り組みによると、非商業部門の豪ドルの買い持ち(ロング)ポジションは、8月9日時点で2万9016枚と、8月2日時点の7万5598枚から大幅に圧縮された。
このデータに「非報告部門を加え金額換算すると、豪ドルロングは2日の103億米ドル相当から9日の37億ドル米ドルまで急激に圧縮されており、圧縮のピッチは2010年4、5月のギリシャ・ショック以来となる」(野村証券金融市場調査部・為替ストラテジストの高田将成氏)という。
野村証券の高田氏は「豪ドルの過熱感は収まってきている。世界景気が下振れし、豪州の利下げ余地が現実味を帯びるという事態にならない限りは、豪ドルが再びパリティを割り込むことはないだろう」と述べ、今週の豪ドルのレンジを1.0000米ドル―1.0500米ドルと予想した。
(ロイターニュース 森佳子)
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