Apr 11, 2009
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JRA2011年度のGI開幕戦となるダート王決定戦、第28回GIフェブラリーステークスが20日、東京競馬場1600メートルダートで行われ、藤田伸二騎乗の1番人気トランセンド(牡5=安田隆厩舎、父ワイルドラッシュ)が優勝。好スタートからハナを奪い先頭に立つと、直後からプレッシャーをかけてくる後続勢をゴール前で逆に突き放す文句なしの逃げ切りで、昨秋のGIジャパンカップダートに続くGI連勝を達成した。良馬場の勝ちタイムは1分36秒4。
同馬はこの勝利でJRA・GI2勝目、重賞は通算4勝目。藤田、管理する安田隆行調教師ともにフェブラリーSは初勝利となる。
一方、初のJRA・GI制覇を目指した地方の雄・フリオーソ(牡7=船橋・川島正厩舎)は、ミルコ・デムーロのゲキに応えて直線外から猛追したものの、1馬身半差の2着に敗れ悲願ならず。また、2月いっぱいで定年を迎える池江泰郎調教師の最後のGI挑戦となった池添謙一騎乗のバーディバーディ(牡4=池江郎厩舎)は、フリオーソからクビ差遅れての3着だった。
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「とにかく負けられないレースだと思っていました」
レース後の、藤田のこの言葉がすべてを集約していた。昨年の覇者でJRA最優秀ダートホースのエスポワールシチー、暮れの交流GI東京大賞典を快勝して本格化の兆しを見せたスマートファルコンの強力ライバル2頭が不在。ただ1頭のJRA・GIホースとしては、藤田が語ったように地力の違いを見せなければならない一戦だった。それだけに大きなプレッシャーものしかかったが、トランセンドは満点の解答で示してくれた。
展開が楽だったわけではない。ポンと好ダッシュからハナを主張し、向こう正面ではそのままの隊列で落ち着くかと思われたのも束の間、3コーナー手前から早くもマチカネニホンバレが外からピッタリと馬体を併せ、激しくプレッシャーをかけてくる。
「終始突っつかれる展開でしたし、ずっとプレッシャーをかけられていた。正直、最後まで脚がもつか心配でしたね」と藤田。スタンドからレースを見守った安田隆調教師も「4コーナーでは『あ〜、ダメだ……』と思いました」と苦しかった胸のうちを吐露する。
普通ならば、どうしても追われる者の立場は弱いものだが、トランセンドは違った。脅威の二の足と粘り腰を全開させると、最後の直線残り200メートルで逆にマチカネニホンバレが脱落。そこからむしろグンと後続を突き放し、バーディバーディ、さらに大外からフリオーソが猛然と脚を伸ばしてくるものの、これは2着争いが精一杯。直線入り口の不利な戦況がまるでウソのように、「ゴール100メートル手前で勝利を確信しました」と安田隆調教師が振り返ったくらいの快勝で、GI連勝のゴールに飛び込んだ。
「1着しか考えていなかったので、ゴールするまではホッとできませんでした」と語った藤田は、大役を終えた後のインタビューでファンの声援に応える大きな笑顔。「まだ遊びながら走っているし、好位からの競馬という課題もある」と改善の余地がまだまだ残されていることも付け加えたが、これはもちろん、さらなる飛躍への期待のあらわれだ。
「このまま無事でいってくれたら、また頑張ってくれる馬です。とにかく無事に成長していってほしいですね」
そして安田隆調教師は、あらためてドバイ(3月26日)へGOサイン。現時点では1600メートル・オールウェザーのGIIゴドルフィンマイルに選出され、これをすでに受諾しているが、今回のフェブラリーS勝利で世界最高賞金額のGIドバイワールドカップ(2000メートル・オールウェザー)に“格上げ”する招待状が届く可能性も十分にある。
「藤田君とも話したんですが、この馬は1800メートルよりもう少し長い方が持ち味が生きる。2000メートルの招待状が来たら、当然そちらを選ばせていただきたいですね。ドバイでも騎手は藤田君で行く予定です」
1着賞金およそ4億8000万円を誇るドバイワールドカップには、日本からブエナビスタ、ヴィクトワールピサの芝2大巨頭がエントリー。そこに史上5頭目のJCダート&フェブラリーS連覇王者のトランセンドが加われば、日本からはかつてない強力布陣での出陣となるだろう。
同じ“チーム日本”の一員として、そしてブエナビスタらのライバルとして、トランセンドがドバイの地でも先頭で駆け抜ける。
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